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丹ちりアロハ全国へ発信。
デザイナー30人多彩な作品、27日から東京で展示。
丹後ちりめん製のアロハシャツを素材に、第一線のグラフィクデザイナーが腕をふるった「タンゴdeアロハ」展が、今月の27日から東京瓢中央区のワコール銀座アートスペースで開催される。丹後ちりめんの生地を完成品づくりに活用し、全国にPRするのが狙い。来月1日まで。同展は、丹後デジタルものづくり研究会(民谷共路会長11人)と社団法人・日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の共催。丹後ちリめんの活性化とデザインカの強化、新規の販路を探って京都市内と丹後地方で開催してきた。今回は、長野冬季五輪公式ポスターを手掛けた青葉益輝氏らJAGDAのメンバー30人がコンピューターで描いた新作を丹後地方でデジタル染色、縫製して完成させた。幾何学模様やかわいい動物の図柄など、多彩 な作品が出品される予定で、全国的なアピール強化を狙って初めて東京で開く。1枚2万8千円で全作品を会場で販売する。展示時間は午前11時−午後6時まで。入場無料。(京都新聞 5/18付)

KBS京都 関テレ・フジが出資!
フジテレビジョングループと京セラは14日、経営再建中の株式会社京都放送(KBS京都、古家野泰也社長)の増資に応じ、合計で約5億円を出資する方針を固めた。フジテレビ系列の関西テレビ放送は役員を派遣し、経営のテコ入れを図る。フジテレビグループがKBS京都に出資するのは初めてで、京都経済界とともに再建の主力メンバーになる。 関西テレビとフジテレビが合わせて3億円程度を出資。京セラは2億円程度を出資する見通 し。出資時期は未定だが、年内をめどにしている。 KBS京都の資本金は現在15億円。京セラ、ワコール、オムロン、任天堂、京都新聞社が大口出資者として約1億円ずつ出資。今回の増資で京セラとフジテレビグループの比率がそれぞれ15%となり、筆頭株主になる 見込み。フジテレビグループはKBS京都と資本提携することで、関西での番組コンテンツ(情報の内容)強化につなげる狙いがあるとみられる。(日本経済新聞夕刊 5/14付)

子ども減り続け21年。
総務省がまとめた統計(4月1日現在)によると、15歳未満の子どもの数は1817万人(男子931万人、女子886万人)と、前年より割方人少ない21年連続の減少となった。総人口に占める子どもの割合も14.3%と前年に比べ、0.2ポイント減って過去最低を更新した。高度経済成長期の60年ごろと比べると、子どもは1千万人少なく、総人口に占める子どもの割合はほば半減したことになる。 都道府県別に子どもの割合(昨年10月現在)を見ると、最高は沖縄県の19.7%、最低は東京都の11.9%だった。00年と比べて、東京都が0.1ポイント上昇したものの、46道府県でマイナスとなった。 総人口に占める子ども割合は敗戦間もない50年が 35.4%、60年が30.2%と3割を超えていた。しかし、65歳以上の高齢者の割合が10%を超えた80年代になって、20%を割り込むようになった。90年代後半には高齢者の割合に逆転されて、現在は高齢者(18.3%)との差が4ポイントに広がっている。 また、調査年次に違いはあるものの、主要先進7カ国別では、米国が中国と同水準の21.4%でトップ。次いでフランス、英国、カ ナダ、ドイツと続き、日本はイタリア(14.4%)を下回って最も低かった。(京都新聞 5/5付)

デジカメのエサはなんだと孫に開く
第一生命保険は25日、ことしの「サラリーマン川柳コンクール」の人気投票結果 を発表した。 2月に入選作百句を選び、一般を対象に投票をおこなった。(注)数字は順位
「サラリーマン川柳」人気投票上位10作品
1.デジカメの エサはなんだと 孫に聞く
2.「窓際」も いまや高嶺の 激戦区
3.職安で 働かせろよ この盛況
4.国民に しわ寄せよりも 幸せを
5.社の幹部 裏を返せば 社の患郡
6.へそくりは 千と小ぜにの 金隠し
7.モード 妻にもほしい 愛モード
8.リストラは ないのかモー娘。 また増員
9.まじっスカ スカがついてて ていねい語
10.リストラも 労災ですかと?聞く社員
詳しくはホームページ
http://www.dai-ich-life.co.jpに掲載。 (日本経済新聞 4/26付)

大阪シンフォニカー、CM出演。
大阪シンフォニカー交響楽団が、お笑い演技にも挑戦。なるみのタクトで♪ジャジャジャジャーン。 大阪シンフォニカー交響楽団が551蓬莱(大阪市)のテレビCMに起用され、九日、河内長野市のラブリーホールで撮影があった。曽我大介音楽監督をはじめ、楽団のメンバーが総出演。オーケストラCM出演は全国でも珍しく、話題を呼びそうだ。 同楽団が登場するのは、十五秒の「豚まん編」。タレントのなるみが演奏会の指揮台に立ち、ベートトペン「交響曲第五番運命」のタクトを振る。豚まんが「あるとき〜」 は楽員がビシッと演奏するが、「ないとき〜」はだらけてしまうという内容だ。 普段、真剣な表情で楽器を弾いているメンバーは、「ないとき〜」のお笑い演技に一苦労。休憩を挟んで約三時間の撮影は楽ではなかったようだ。今回は手弁当での出演だが、オーケストラ名をテレビで流してもらうことで宣伝効果 を見込んでいる。 蓬莱は同楽団の法人会員。クラシックファンの羅辰雄社長は撮影現場を訪れ、「長年の夢がかなった」と喜んでいた。CMは四月末にもオンエアの予定。ちなみに、新しい「アイスキャンデー編」には、大阪近鉄バファローズの選手が出演している。(日本経済新聞夕刊 4/13付)

みずほ銀のATM障害。
複雑なシステム統合準備遅れる。
第一勧業、富士、日本興業の3行の再編で4月1日に発足した個人・中小企業向けの「みずほ銀行」の大規模なシステム障害は、発生から丸一日たった2日朝になってようやくほぼ復旧した。開業初日の混乱の背景にはシステム面 の準備不足とともに、統合をめぐる3行みずほ銀のATM障害の主導権争いもある。
銀行界にはみずほ銀の発足前から「システム不良が発生する可能性が高い」との観測があった。その根拠は、みずほ銀の複雑なシステム統合計画だ。みずほ銀は、一気にシステム統合をせず、まず3行のシステムを中継コンピューターを通 じて相互接続する方式を選んだ。完全な統合は1年後をメドに第一勧銀のシステムに集約する二段階の計画だ。
この背景には経営統合前の主導権争いがある。第一勧銀と富士銀が自行システムヘの集約にこだわり、最終的な統合システムの青写 真をつくるのが大幅に遅れた。発表から実際の経営統合までの2年以上の準備期間も十分に生かせなかった。計画作りに時間がかかり、接続試験などの準備が不足したまま本番を迎えることになったようだ。
みずほ銀のシステムの完全統合にはまだ1年かかる。みずほ銀は「再発防止に万全の態勢をとる」としているが、そのためにはまず組織内固めが必要との声がグループ内であがっている。
(日本経済新聞 4/3付)

おいしいキャラクター?
楽しい、寂しい、おかしい…人間はたくさんの「シイ」を持っている。「ココロのシイタケ」は、5つの「シイ」をシイタケのキャラクターにし、はのぼのグッズとして若い女性にウケている。「ハズカシイタケ」はかさの色とほおの色がはんのりピンク、「オヤジィタケ」はひげ面 など、キャラクタ「の性格に合わせて変化をつける。何も無い烏に住んでいたただのシイタケたちが、人間と出会うことによって様々な「ココロ」を獲得していくといったストーリーも用意されている。もともとアミューズメント事業を手掛けるサミー(電話03・5283・5375)の企業CMとしてTVに登場し、マーチヤングイジングの一環として今回キャラクターの商品化が実現した。特に人気のキャラクターは、「タノシイタケ」と「サミシイタケ」。ぬ いぐるみ(1380円)のほか、ボールペン(400円)などの筆記用具、シール(200円)、ストラップ(800円)など22アイテムを発売、大手玩具店やインターネット(http:〃www.kokoronoshiitake.com/)で扱っている。今後は絵本やCDも予定しており、人気キャラクターに育てたいと考えている。(日経流通 新聞 3/28付)

メール用ポケベル。
l万社が利用。仕事が変わる。
「私の仕事は時間が勝負。会社のメールをどこでも送受信できるのはとても便利」。証券アナリストのトーマス・スペンジス氏が外出先に必ず持っていくのが「ブラックベリー」という名の双方向ポケットベルだ。 手のひら大ながら小さなキーが付いており、パソコンと同じ要領で文筆を入力できる。担当企業の業績説明会に参加、その場で投資家向けの簡単なリポートをまとめ、メールで送ることも可能。会社のパソコンに届いたメールを外出先で見ることもできる。 日本で人気を失ったポケベルと異なり、高い双方向性を持つのが特徴といえる。同業のクリス・ウミアストースキー氏は出張にはブラックベリーしか持っていかない。「結局、必要なのは会社のメールヘの接続機能だけ」という。
この端末はカナダの新興企業リサーチ・イン・モーション(RIM)が開発した。1999年に発売、昨年11月末までに北米での利用企業数は1万3千2百社に達した。企業ニーズに絞り込んだ戦略が当たった。 通信料が安い点も評価されている。携帯電話だと、自分の契約している通信会社のサービス地域外で使うにはローミング(相互接続)料がかかる。ブラックベリーは毎月40ウ程度払えばどこでもメールを使え、「出張先からの連絡はほとんど済ませられる」(ウミアストースキー氏)。
RIMは3月に音声通話もできる新型ブラックベリーを発売。欧州、アジア向けの出荷も始めた。ネット接続可能な携帯情報端末同士の競争を勝ち抜いた″メール専用機″は進化しつつある。(日本経済新聞 4/2付)

街の“名医”から学ぶこと。
「患者の身になる」徹底。

風邪や花粉症の季節。安心感からネームバリューのある大学病院に行くと診察までに長時間待たされることが多い。ようやく順番が回ってきて診察室に入ると、検査カルテばかりを見て話し、患者の類色さえ見ようとしない医者も少なくない。一方で、アフターケアを含め、患者ときちんと向かい合って医療に取り組んでいる医者もいる。開業して五年、上北沢商店街の耳鼻咽喉科、大橋クリニックは、一日百五十人の患者を治標する時もあるという。
市販薬を飲んでも良くならない時、病院に行くことが多い。病院は通常診察して薬を出すが、大橋クリニックは違う。患者が既に飲んでいる市販薬を加味して二、三日分の薬を出す。それで完治しない時は説明して抗生物質を出す。
明らかにアレルギーとわかる患者に検査はしない。どうしても原因を知りたいと希望する人は別 だが。患者の目を見て説明し、理解を求めることに力点をおく。海外出張に一年出かける人には処方薬の名前、成分、製薬会社を一覧表にして持たせる。補聴器にしても新しいものをすぐ買うのでなく、タンスの中に眠っているものをいかに使えるようにするか、患者の身になってアドバイスし、使い方のコツまで訓練させる。もちろんアフターサービスも万全。患者は三十分以上待たせないのが原則。待ち時間が長くなりそうだと≡戸掛ける気くばりドクターだ。
患者のリズムに合わせてコミュニケートする。だから患者も気軽に相談できる。耳鼻咽喉科以外の相談も多い。患者が必要とし求めているサービスを供給してこそ本当の医療。患者一人ひとりとの強い信頼関係と的確なアドバイスは、まるでシティーホテルのコンシェルジュだ。今度はどんなサービスがなされるのか注目したい。マーケティングプランナー上杉恵子
(日経流通新聞 3/26付 販促の方程式より)


独特のこぶしが、若い世代に人気。

以前から、知り合いより、奄美大島出身の若手歌手が人気だと聞いていた。先日、ラジオ局の歌番組に学生を連れて行っていた時もトップにその曲がかかっていた。その歌手とは、(はじめ)ちとせデビュー曲は「ワダツミの木」。若者に受ける要因を探るためにも、一度、耳にしてみる価値あり。以下は、新聞記事を掲載。
音楽チャートでは最近、じわじわと順位を上げる作品が目立つ。元ちとせのデビューシングル「ワダツミの木」も典型的な一例だ。2月6日の発売でオリコンに19位 で初登場し、最新ランキングではとうとう4位になった。所属事務所のオフィスオーガスタ(東京・渋谷)によると、先週末時点で出荷数ば32万枚に達し、大きなヒットになっている。主にラジオ局とレコード店店頭で販促活動を展開。 ドラマのタイアップなどで大々的に宣伝する大手アーティストはチャートに駆け上がるのも速いが、落ちるのも速い。じわじわとづ卜ば地道な努力のたまものだ。もちろん、そうした作戦はアーティストに魅力があって初めて成り立つ。奄美出身で小学生時代から島唄(しまうた)を習い、高校3年生の時には奄美「民謡大賞」を史上最年少で受賞。リズムはレゲエ調だが、島唄の影響が色漉く残る、こぶしの利いた独特の歌い方だ。この声が人々の耳を捕らえたようだ。CD購入者から返ってきたアンケートはがきにも「ラジオなどで初めて聴いた瞬間、声が胸に突き刺った」という感想が多いという。10代後半から20代を中心に小学生から66歳まで幅広い年齢層が聴いている。だが、年配者ならともかく、若者がこぶしに聴きほれるとは意外。事務所も元には当初、普通 の歌い方を勧めていたという。そういえば、演歌の氷川きよしも若い人に人気がある。洋楽や1ポップで育った若者には案外、日本的な歌い方が新鮮なのだろう。(日経流通 新聞 3/30付「ただ今ブレイク中」より)
ワダツミとは古語で「海または海神(ここでは後者)」。ジャマイカのリズム(スカ)を基調としたゆったりとした楽曲に乗せて歌う。作詞・作曲は90年代に活躍したロックバンド「レピッシュ」のキーボード奏者だった上田現。

舞妓さんからメール
「京どうどす」。京都府は3月、五花街の舞妓さんが暮らしぶりや京都のイベント情報などを電子メールで配信するサービスを開始する。京都に対する関心や親近感を増やしてもらい、観光客の増加を狙う。受信者向けのホームページも開設し、観光情報の発信や記念品の提供などもおこなう。舞妓ならではの京ことばで、優雅なひとときはいかが。
http://www.kyoto-kankou.or.jp (京都府観光連盟)

お嬢さんは立ち飲みバー。
ワインやカクテルを立ったまま楽しむ「立ち飲みバー」が人気を集めている。年輩の方からそんな店は以前からあって何が新しいんだといわれそうだが、かつてのバーとはちょっと違うらしい。記事によると「照明や音楽にひとひねり加えた空間が新鮮」「自由に移動して人と話せるのは立ち飲みならでは。客の年齢も職業もまちまちで、一人で来ても居心地がいい」と若い女性層の心を捉えている。以前なら、立ち飲みイコールおじさんのイメージが強かったが、おしゃれな内装や照明効果 などでそんな先入観を取り除いているという。軽く一杯飲んだり、待ち合わせに使ったり。いろんな使い方を楽しんでもらいたいと店側。料理メニューもパスタやロールキャベツなどもあり、乾きものだけのバーとは一線を画す。単に、おしゃれといった要素だけでなく、気ままな開放感やふれあい、心を潤す場(バー)になっているみたいだ。
日本経済新聞夕刊 2/16付記事参照)

全国各地ほめまくり!
吉本興業は博報堂と組み自治体や観光地、企業向けに低価格の宣伝番組制作パックの取り扱いを始めた。京都が生んだ所属の今いくよ・くるよを専属タレントとして起用、全国各地に出向きクライアントをほめまくる番組をつくる。題して「日本全国誉めたろう侍漫遊記」。テレビ番組制作のコースと、テレビCM制作のコースがある。
(日経流通 2/5付の記事より)

携帯ネット通販が浸透!
かつて忙しい女性を対象にした通 販といえば、カタログ販売、そしてテレビショッピ ング、最近ではパソコン上でのメールマガジンなどのネット販売があげられる。しかし、時代は携帯電話を使ったネット販売が好調だという記事が今朝の日経に載っていた。
携帯電話のインターネット接続サービスを使った物品販売が急速に拡大している。月商1億円を越えるサイトも現われるなど、消費不振のなかで新たな買い物手段として浸透しつつある。「これほど売れるとは」携帯向け女性情報サイト「ガールズウオ― カー」を運営するゼイヴェル(東京・港区)は、香水やブランドバックを中心に売上高はクリスマス商戦の5週間で1億5千万円にのぼった。電子商店街大手のネットプライス(東京・渋谷区)が運営する携帯むけ共同購入サイト「ちびギャザ」は年末3週間で福袋が千2百万円売れた。人気の天使の羽根を模したピアスは6千円の品物を2千9百円まで値下げし、半年間で4千個の注文を受けた。(作年後半から急速にサイト利用者が増え1月の売上は高前年比10倍の9千万円達する見込み。
2005年には2兆4500億円の市場に拡大するとの予測もあり、これまでは画面が小さく通 信費が割高な携帯電話は商品販売に不向きといわれてきたが、20代、30代の女性に購買層が広がっている。不特定多数のテレビショッピングと異なり、携帯ネット通 販で若い女性層を狙い撃ちでき、マーケティング効果も大きい。今後も参入する企業が続きそうだ。
(2002.01.29日経新聞ベンチャー面の記事より)

ほんとうの豊かさを求めて。
「サライ」に代表される、いわゆる大人の男向けの雑誌が人気という。「サライ」は発行部数25万部。決して安くはないが、いいモノを紹介するパターンの情報誌である。安さを追求する志向の強いこのデフレ下にあって、高級品が並ぶページ構成。概ねターゲットは40代だ。不況で一番厳しい試練を受けている世代でもある。しかし、子供の頃に高度成長期を経験し、70年代に青春時代を過ごした世代。トレンド情報ではなく、過去から今に続く、そしてこれからの生活を見つめる「ほんまもん」を求める人の世代でもあるだろう。いま大人は、残業や接待などが減り、会社生活時間から家族や自分と向き合う時間へとシフトする。決して贅沢をする余裕はない。しかし1ヵ月に1回程度はいいモノ、いいコトの経験をしたい。そのために、だまされたり、後悔するようなことのない、しっかりした「ほんもの」情報を求めているのである。
(日経1月8日記事参照)
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割安なプチゴージャス。
景気の低迷を受けて、消費マインドは冷え込んでいる。所得が伸び悩むなかで、消費者はやり繰りに頭を悩ませ、ふところを少しでも豊かにしようと必死だ。そのため、価格と品質を重視し、商品を厳しく選別 し始めている。自分が支払った金額に対する満足度に対し一段と敏感になってきている。ここ数年、デパ地下(デパート地下の食品売り場)に若い女性が増えていると先日の日経流通 新聞に載っていた。以前は、40代以上の主婦が中心だったが、最近は流行に敏感な若い女性層のハートを射止めているらしい。そういえば、京都のデパ地下でも同じ現象が見られるなと思った。どのような売り場かといえば、ガラス張りの厨房を設け調理する様子を見せたり、若い女性に注目を集めるショップを導入するなど、各デパートとも顧客を飽きさせないための工夫や仕掛け、演出等があちこちで見られる。買い求めやすいように少量 販売にはなっているが、決して値段は安くない。おしゃれな店で食をまとう女性たち、そんな感覚が全面 に打ち出されているみたいだ。もちろん従来からのベテラン組みも減ってはいない。さらに男性客も目立つようになった。不況下の時代だけに、健康な身体こそが第一の資本。デパ地下を活用して身体に気を使うのも、厳しい経済環境を切り抜ける自己投資の一種かもしれない。


自転車タクシー営業スタート。
NPO法人(特定非営利活動法人)「環境共生都市推進協会」による自転車タクシーが17日、京都市中心部で営業走行をスタート、舞妓さんらを乗せて雨の京の町なかを走った。中京区の「新風館」で出発セレモニ ーがあり、同協会代表森田記行さん(27)が「環境に優しい街を目指したい」とあいざつ。桝本頼兼市長が「京都の自転車タクシーを全国に広めてほしい」と期待を込めた。セレモニーのあと、鮮やかな赤色の自転車タクシーに試乗した小学生は「少し揺れるけど、シートが柔らかくて楽しい」とうれしそう。宮川町の舞妓さんも「かわいらしおすなー」と喜んだ。森田さんは「ともかく安全第一。あまり手を広げず経営を維持していきたい」と話している。自転車タクシーは計10台。毎日午後1時から5時まで。東洞院、御幸町、姉小路、四 条の各通りに囲まれた地域で乗車できる。料金は大人3百円、子供2百円。
(京都新聞 5/18付)

背中しゃきっとバスト位置高く
ワコール「シャキッとプラ」

姿勢美しくするブラ7月から発売。
ワコールは7月下旬から、着用することで美しい姿勢を作るブラジャー「シャキッとプラ」を発売する。ワコール人間科学研究所での研究成果 を生かし、ろっ骨に働きかけるデザインを実現した。背中が伸びてバスト 深呼吸をした時にろっ骨が斜め上に上がる状態に着目。ブラジャーを着けた状態で深呼吸をしているのと同様の姿勢を保つことができるという。 ブラジャーのカップを支える脇シートに、ボディースーツなどに使うメッシュ生地を使用し、ろっ骨を支える機能を持たせたほか、肩ひもの前半分と後ろ半分の編み方の強さを変えて、バストをしっかり引き上げることで胸郭全体を持ち上げる。 同社の研究所のデータによると、10年前に比ベて猫背と思われる人が24%増、上体が後ろに傾いている人が4%増えているという。色はピンクや黄色、紺色など8色。1枚5,300円)。主力商品として全国の百貨店や下着専門店を通 じ、来年1月までに70万枚を販売する計画だ。
(日経流通 5/14付)

バカ売れ商品 発想の原点
ミズノ「プレスサーモ」
大失敗のなかで生きた趣味の視点。

スポーツウェアの世界で、発売以来倍々ゲームで売り上げを伸ばしているのが、ミズノのアンダーウェア「プレスサーモ」だ。汗を吸収して保温する特徴を持つ。「発熱するから温かい」のキャッチフレーズで、昨年は100万枚を売り上げるヒットとなった。かつてミズノのアンダーウェアは、年間800枚しか売れず、商品展開を断念するほど苦手な分野であった。大ヒットの秘密は、水を吸って発熱する″夢の新素材″との出会いにあった。
「プレスサーモ」は、アンダーウェアとして画期的な特徴をもっていますね。
身体からの汗や水分を吸湿し、その際生じる吸着熱で約プラス2度の保温効果 を発揮します。また、吸湿、速乾性も高く、衣服内の湿度を約20%抑えるため、汗をかいてもムレずにドライな着心地を保てます。
その他に特徴は?
原糸自体に高い抗薗、消臭効果も備えています。さらに洗剤や汗でアルカリ化される衣服を中和する「ph コントロール機能」も持っています。肌を弱酸性に保ち、肌荒れやカサつきを防ぐ効果 もあるわけです。
従来の素材で憎考えられないことばかりです。開発をはじめたきっかけは。
開発がスタートしたのは、‘90年代に入りバブルが崩壊してからです。当時、スキーブームが下火になり売れ筋の商品がありませんでした。そこで、従来のポリエステルに代わる新素材を探そうというところからはじまりました。ですから当初は、アンダーウェアというより、新素材によるスキーウェアの開発というのが主眼でした。
この新素材とはとのようにして出会ったのですか。 92年の夏に繊維メーカーの担当者が「乾燥剤として何か使い道はないか」と、ある素材を持ち込んできてくれたのです。一般 の乾燥剤は水をかければ熱が出ますが、水を取り込むと形態が変化し二度と吸着熱現象は起きません。ところがこの「ポリアクリレート」という化学製品は一度発熱しても水が蒸発すれば再び元の形に戻り、何度でも発熱を繰り返す特性を持っていた。ウールや羽毛を上回る素材だと思いました。
探し求めていた素材と出会い、とんなことを考えましたか。 掌の中で発熱する素材を握りながら、スキーウェアだけではなくシューズ、ひょっとしてイスや床剤にも使えるのではないのかと、開発できそぅな商品のアイデアが、次々に頭の中を駆けめぐりました。「新素材開発はこれでいこう!」と、興奮しました。

そのなかからまず、スキーウェアの商品化をスタートさせたわけですが、商品開発は順調でしたか。
技術的には大きな苦労もなく3カ月あまりでスキーウェアの中綿として「プレスサーモ」の開発に成功しました。別 年に商品化に成功し、その年のリレハンメル冬季オリンピックの日本選手団のアウタージャケットに採用されました。
一般の市場での反応はとうだったのでしょう。
スキーブームの停滞も原因のひとつでしたが、なによりも高価すぎて、反応はダメでした。上下で7万〜8万円では、消費者も二の足を踏み、まったく売れなかったのです。 「プレスサーモ」は他のポリエステルなどの中綿に比べ、コストが20倍〜30倍かかってしまった。
そのピンチをとう切り抜けたのですか。
じつは、靴下や手袋のテスト販売もしていたのですが、評価が高かったのです。そこで、中綿としてではなく、ブレスサーモそのものを生地として商品化tていこうという案が浮上しました。
スポーツウェアの下に身につけるアンダーウェアに使うという案ですね。
95年当時、中高年層を中心に、ウォーキングやトレッキングといったアウトドアブームが盛り上がっていて大きなチャンスでした。じつは私は山登りが趣味なんです。その経験も生きました。アウトドア愛好家に、汗をかいてもベタつかず温かいアンダーウェアを売り出せば、必ずヒットするはずだとひらめいたんです。
これまでにミズノではアンダーウェアを生産していたのですか。
生産していましたが、ヒット商品もなく売り上げも小さかった。年間最高で800枚という状態でした。
スキーウェアで失敗。その次の商品化案が、社内でも売り上げが期待されないアンダーウェアとなると、社内の反発もあったのでは?
目立った成果を上げられていなかったので、「同じことを何年やっているんだ」「もうそろそろ(新素材開発も)寿命だ」といった非難の声が社内で満を巻いていました。アンダーウェアとして商品化しても、売れるかどうかまったくわからない。その頃の開発スタッフに対する社内の評価は、ポロクソに近かったですね。
大成功を導き出した部長の決断。
それでもなんとか、開発続行のゴーサインは出た。アンダーウェアの開発で苦労されたところは?

開発した素材の綿を、紡績糸にするまでが大変でした。原綿を作っているメーカーさえ糸ができず、一時は商品化を断念するほどでした。紡績糸ができたのは、開発をはじめて2年半後の‘95年の後半でした。
販売展開では、社内の協力は得られたのですか。
新素材によるアンダーウェアの販売を開始したのは‘95年の秋からです。アンダーウェア自体、これといった実績がなかったので、自分でも「ほんまに売れるんかな」と弱気になっていました。しかし、1万2000枚作れという決断をある上司が下してくれたんです。スキーウェア開発当時から見守ってくれていた営業部長でした。生産現場での努力もあって、コストも抑えられました。他メーカーとほぼ同額に近い4000円〜5000円で販売できるようになった。私は涙が出る思いでした。生産・販売のスタートで、我々の志気も上がりました。
市場の反応は?
翌年の春頃までにという予想をはるかに上回り、年内に1万2000枚を完売しました。お客様から「こんなに暖かいアンダーは着たことがない」。「薄いのにどうしてこんなに温かいのか」といったファックスや電話が、お客様相談室に続々と舞い込んできました。スタッフは一転勢い付きました。
売り上げの結果は?
アウトドア用のアンダーウェアの市場では、20万〜25万枚がトップといわれていま七たが、プレスサーモは発売3年目に年間売り上げ50万枚を突破、昨年は100万枚に到達しました。いまでは、ミズノ全商品の中でも「基幹素材」にすることができたと思っています。

今後はどのような展開を考えていますか。
一般の下着も含めれば、アンダーウェアの世界は1000万枚市場。 まだまだ販売拡大する余地はある。ウェア以外にも布団やシーツ、ソファなど他商品への展開も考えています。
ブレスサーモ
人体から放出された汗(水分)が繊維内に吸湿されるときに生じる吸着熱こより、発熱効乗をもたらすアンダーウェア。着用するだけで衣服内温度を2〜3度高める効果 がある。国内トッフブランド。通常の洗濯が可能。
ミズノ】 02年3月期決算(予想)では、主力事業のゴルフ用品の販売不振が続き経常利益は20億円と前年同比7%の滅益だが、プレスサーモは好調を維持。前年比20%増の120万枚の販売を目標とする。
荻野 毅 おぎの・たけし/ 商品開発部主任技術士
●出身校:大阪府立清水谷高校、京都工芸繊維大学高分子物理化学ゼミ ●経歴:‘82年人社.技術開発部でスキーウェアの開発を担当。野生動物の体毛が濡れると発熱する体温 保存メカニズムに着目し、新素材を開発 ●家族:妻と2人娘の4人家族 ●血液型:0型 ●星座:かに座 ●趣味:山登り、スキー ●最近読んだ本:「坂の上の雲」(文春文庫〉
(週刊現代5月25日号の記事より)

綾傘鉾、三和町に見参。
下京の鉾町、鎮座1150年大祭「大原神社」縁で勇壮に盛り上げ。
三和町大原の大原神社(林秀俊宮司)で三日、鎮座1150年大祭が営まれた。京都・祇園祭の「綾傘鉾」や、六年ぶりに復活した地元の伝統芸能「大原練り込み行列」などが披露され、地元や京阪神から訪れた大勢の見物客を楽しませた。同神社は仁寿二(八五二)年に創建されたといい、五十年の節目ごとに大祭を営んでいる。 今回は、綾傘鉾の鉾町にある京都市下京区の大原神社との交流復活を記念して、初めて綾傘鉾が登場。綾傘鉾保存会のメンバー15人による「棒振りばやし」もあり、笛や太鼓に合わせて踊る勇壮な姿に大きな拍手が沸いた。約3百。の旧街道を練った行列には「棒振りばやし」や「練り込み」をはじめ、みこしや稚児行列も加わり、総勢約3百人の演技者が通 りいっばいに広がった。 保存会の河野隆明会長は「新しい交流の始まりですね」と喜び、練り込み行列で太鼓をたたいた地元の西村阿弓さん(12)=三和中1年=と、垣内詳美さん(11)=川合小六年=は「50年に一度のお祭りに参加できて良かった」と、うれしそうに話していた。(京都新聞 5/4付 )

がんばれ遊園地。 閉園続き。
兵庫県宝塚市にある遊園地、宝塚ファミリーランドは今年が最後の大型 連休である。来年4月で閉園されることが決まった。近年の入場者減に加え、昨春、大阪に開業したユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の影響が大きかった。 1911(明治44)年に宝塚新温泉として開業。2年後にできた宝塚唱歌隊(今の宝塚歌劇団)とともに阪急電鉄グループの 象徴だった。沿線に百貨店や遊園地、住宅を開発する阪急の創始者・故小林一三の手法は、ほかの電鉄会社にも広がった。 一方、特定のテーマに基づいて物語性を持たせた巨大な遊園地であるテーマパークは、83年開業の東京ディズニーランド(TDL)の成功で各地に次々と生まれた。
しかし、バブル期濁甘い読みもあり、自治体が出資する第三セクター方式を中心に経営破綻が相次ぎ、いまやTDLとUSJの2強だけが突出する状況だ。 老舗の遊園地もここに来て力つきている。今年に入ってや開業38年の横浜ドリームランドと75年の歴史を持つ小田急電鉄の向ヶ丘遊園(川崎市)が幕を閉じた。1929年開業の阪神パーク(兵庫県西宮市)も閉園が決まった。景気低迷。少子化。余暇の多様化。競合の激化。関係者が挙げる不振の理由だ。
子どもの世界では、家庭用ゲーム機の影響が大きい。 TDLが開業した83年に、任天堂の家庭用ゲーム機が登場したのは象徴的な出来事である。 親の意識も変わっだ。レジャー白書によれば、働く時間は以前より減っているのに「余暇が減った」と感じている人が多くなつた。かつてのレジャー中心から、自分を磨く活動などへ、自由にできる時間の使い方が変わってきたことの表れだ。 親も子も休日はあまり外に出ず、パソコンやゲーム機の前に座っている。たまに出かけるときは、TDLやUSJのようなところで思い切ってお金を使う。そんな姿が浮かび上がってくる。
とはいえ、富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)や、みさき公園(大阪府岬町)のように、近年、入場者数を増やしている遊園地もある。新型乗り物の導入や幼児を対象にしたキャラクターショーといった策が実を結んだ。米国でも、普通 のスタイルの遊園地で集客しているシックス・フラッグスのような成功例がある。 大資本を投じて、非日常的な世界をつくる。そんな施設だけが勝ち残り、あとはすべて消え去るとは思えない。高齢化時代でもある。緑の中にしゃれたレストラン、農作業を楽しめる公園など、大人向きの落ち着いた遊園地だってあっていい。 メリーゴーラウンドに乗って手を振った。お猿の電車に歓声を上げた。子どものころの思い出はだれにもあるはずだ。 たまには、連れだって近場の遊園地に出 かけてみませんか。(朝日新聞 5/2付)

奄美大島の楽園が危機 。
異常繁殖の「オニヒトデ」がサンゴを喰らっている

サンゴの楽園、奄美大島が危機に瀕している。一昨年ごろからオニヒトデが大量 発生を続けているのだ。50cmにもなるオニヒトは、夜行性で、本来なら昼間はサンゴの下に隠れている。だが、いまは昼間からサンゴの上に群がるほど繁殖して、24時間サンゴを食い荒らしているのだ。いまや海底のいたるところで、白骨化したサンゴの死骸が無残な姿を晒している。〔中略〕この異常発生の原因としては、海岸工事による赤土の流出や生活排水による水質汚蜀があげられている。人間の活動によって、美しい自然環境がまたひとつ消え去ろうしている。(講談社FRI.GW特集号より)

自転車タクシー路地をする
子どもたちにも大人気。
営業控えてPRの走行。
市民グループが中京区で計画している自転車タクシーのデモンストレーション走行が29日、来月中旬からの本格走行を前に走行エリアで始まった。町中をすいすいと走り抜けるユニークな姿が道行く人たちの注目を集めた。
自転車タクシーの走行は、NPO「環境共生都市推進協会」(事務局・中京区)が環境にやさしい都心の足として計画している。自転車はドイツから輸入しており、全長約二・九。で、後部座席に2人が乗れる。デモンストレーション走行は、試験走行とPRを兼ねており、三台が連なって鳥丸通 姉小路を出発。春風を受けながら、町家、商店の軒先を静かに走った。丸みを帯びた青い車体を沿道の人々が見入り、子どもが「乗りたい」と親にせがんでいた。
本格走行は5月17日からで午後1時から5時まで東洞院、御幸町、姉小路、四条の各通 りに囲まれた地域を十台が走る。府の規定では、三輪の自転車に客を乗せると「2人乗り」と見なされるため当日までに一、二輪を加えて改造する。料金は大人300円、子ども200円。2、3月の厳寒期と豪雨の場合は休み。(京都新聞 4/30付)

注目を浴びる銀輪タクシー。
京都の中心部で、三輪車に客を乗せ、ペダルをこいで走る「自転車タクシー」が来月 中旬から本格的に公道を走行する。運営するのは地元のNPO法人「環境共生都市推進委 員会」。丸みを帯びた流線型のポリエチレン製の屋根が印象的なドイツ製の三輪車 で、定員は2名。運転手がペダルをこぐだけという環境にやさしい都心の足として、こ の連休のデモンストレーション走行でも注目を浴びている。走行する範囲は中京区中 心で限られているが、町中をすいすいと走り抜けるユニークな姿はなんだか昔と今が ミックスされた感じで魅力的だ。だが、そんな環境にやさしい乗り物が、京都府警か ら自転車2人乗りにあたるため、走行を禁止するという記事が朝日新聞に載っていた。 人を乗せて公道を走行することは道路交通法に基づく交通規則で「危険行為」として 禁止されているためだという。新風館からの発表から数々のマスコミが取り上げ、多 くの人が注目している、いや期待している銀輪タクシーに急ブレーキをかけた感じ だ。なんのための規制なのか、もう少し大きな目で見ることはできないものなのか と、首をかしげてしまう。(2002.04.29)

銀輪タク急ブレーキ
NPOは温暖化防止に。京都府警は二人乗りダメ

京都市の中心部で、地元の非営利組織(NPO)が三輪車に客を乗せ、ペダルをこいで走る「自転車タクシー」の運行を計画したところ、京都府響から「自転車の2人乗りにあたる」と指摘され、中止を求められていることがわかった。NPO側は「地球温暖化防止を訴えるためにもぜひ運行させたい」と言い、試乗会を開くなどしてPRに躍起だが、実現は難しそうな雲行きだ。
「自転車タクシー」は、NPO法人「環境共生都市推進協会」(森田記行代表)が計画している。ドイツ製の三輪車(全長2・9m、幅1・1m)計10台を、市中心郡の約800。四方で走らせることをめざしている。 三輪車は1台約80万円。流線形のポリエチレン製屋根が載っており、後部座席に乗客(定員2人)を乗せ、運転手がペダルをこぐ。最高時速は25キロ。
昨年、ドイツで走っているのを森田代表が見かけ、「地球温暖化防止京都会議が開かれた京都の街にふさわしい」と思いついた。
しかし、府警は車体構造などから三輪車は道路交通法2条で規定される「自転車」に該当すると判断。人を乗せて公道を走行することは同法に基づく交通 規則で「危険行為」として禁止されているため、営業運転に難色を示した。府警は5月に開く府公安委員会で協議した上で、NPO側に正式に不許可を伝える方針だ。
(朝日新聞 4/29付)

ビジネス構築の十ヵ条
1992年に発刊されたサム・ウォルーン氏の自伝「メード・イン・アメリカ」の中で紹介された「ビジネス構築の十ヵ条」は今、ウォルマートの事実上の社是だ。
1.仕事に誠心誠意「励め」。ひたすら信ぜよ。情熱は必須だ。
2.利益はすべての従業員と「分かち合え」。連帯は信じられないような結果を生む。
3.仲間を「動機付けよ」。給料と会社の所有権(自社株)では人は満足しない。毎日新しい面 白い動機付けの方法を考えマンネリ化を避けよ。
4.パートナーに可能な限り「情報伝達を行え」。情報を与えれば与えるほど、理解が進む。理解が進むほど彼らは懸案を大事にする。
5.従業員がビジネスのためにした行為はすべて「感謝せよ」。賛辞はタダだが、カネでは計り知れないものが縛られる。
6.成功は「祝福せよ」。失敗の中にもユーモアを見い出せ。
7.従業員の言うことを「よく聞け」。良いアイデアを下から上げさせるた めには、従業員が話したがっていることを聞かねばならない。
8.顧客の期待を「超えよ」。間違いから学び、言い分けをせずに謝れ。
9.競合相手よりも支出を「抑制せよ」。効率的な運営ができている間は、違いを犯しても立ち直ることができる。
10.流れに「逆行せよ」。人と違う方向を目指せ。常識は無視せよ。
世界最大の企業に躍進した米ウォルマート・ストアーズ。西友を買収する形で日本進出を決めた企業の「ビジネス構築の十ヵ条」は、ビジネスの上でとても刺激になる。
(日経流通新聞4/20付)

「温たま」「くんたま」「味たま」
キリンビールと共同販促。
地味な商品分野お値打ちで脚光。

紀文食品の「温たま」「くんたま」「味たま」が売れている。冬の3カ月間の期間限定の予定で1月に発売したが、当初販売計画(3億円)の1.5倍増のペースで販売が推移。急きょ、通 年販売に切り替えた。年間約15億円の売り上げを見込む。 この卵加工食品は紀文食品とキリンビールが共同で企画した。温たまは殻付きの温泉卵、くんたまは燻製(くんせい)卵、味たまは味付き卵の意味。ビールと相性の良い食品と組むことで需要を相互喚起しようと、キリンから昨年秋に企画案が持ち込まれた。紀文食品はおでんだねや卵加工食品の製造技術で強みをもつ。今回はとくに「くんたま」の製造にその技術を生かし、木材エキスを抽出した液で約二時間、ゆで卵を煮込むという燻製方法を採用した。昧が卵の中まで深く染み込み、殻をむく手間がなく食べやすくなるためだ。 共同企画の効果は、あまりメジャーとはいえない卵加工食品の商品認知度を高めるうえで発揮された。キリンは「キリン一番搾り(生)」のテレビCMで、女優の中山美穂が温泉街の飲食店で「温たま」「くんたま」を注文するシーンを放映。「相当の宣伝効果 があった」(鈴木牽友・紀文食品広報室長)
商品は紀文食品と取引がある全国一万店余りのスーパーで主に販売した。テレビCMにあわせて、店頭では顧客の目を引く売り場を作った。特別 コーナーを設け、温たまなどとビールを同じ場所に並べたのだ。POP(店頭飯促)広告を置き、CMを見た消費者が手を伸ばしやすいように仕掛けた。 1999年のビール業界の規制緩和で、事前申請なしに酒類売り場以外でもビールが販売できるようになったおかげだった。幅広い年齢層の、女性を中心とした消費者が購入。最近のラーメン人気を反映し、くんたまがラーメンの異としてチルド食品売り場やコンビニに並ぶケースも多い。卵という地味なジャンルからヒットが生まれた背景として見逃せないのが、卵の加工食品へのニーズの高まりだ。栄養価が高い割に価格が安く、不況で消費者の財布のひもがしまる中で、じわじわと人気が高まっているという。女性の社会進出に伴い、忙しい朝食時や弁当のおかずの一品としても、手軽な卵料理が見直されている。商品企画はこのタイミングをうまくとらえたといえる。(日本経済新聞 4/13付)

10年がかり「おさかな天国」大ヒット
「おさかな天国」 作詞・井上輝彦 作曲・柴矢俊彦
好きだとイワシてサヨリちやん
タイしたもんだよスズキくん
イカした君たちみならって
ぼくもカレイに変身するよ
サンマ ホタテ ニシン
キス エビ タコ
マグロ イクラ アナゴ シマアジ
サカナ サカナ サカナ
サカナを食べると
アタマ アタマ アタマ アタマが良くなる
サカナ サカナ サカナ サカナを食べると
カラダ カラダ カラダ カラダにいいのさ
さあさ みんなでサカナを食べよう
サカナはぼくらを待っている Oh! ♪


サカナ サカナ サカナのフレーズが耳に残る「おさかな天国」。曲の誕生から10年後の大ヒットとして話題になっているが、最初の「仕掛け人」は農水省の官僚だった。牛海綿状脳症(BSE)問題で世間の批判を浴び続ける同省。皮肉にも曲がブレークした背景にはBSEによる牛肉消費の落ち込みがあるようで、魚そのものの消費も伸びている。
曲の人気に火がつき始めたのは昨年秋ごろ。まさに国内初のBSE感染牛が確認され、牛肉の消費が激減した時期と重なる。テレビなどで曲が取り上げられたこともあり、制作した全国漁業協同組合連合会(全漁連)の中央シーフードセンターには問い合わせが殺到。10社のCD会社から引き合いがあったという。 ポニーキャニオンが3月20日に発売。リサーチ会社のオリコンによると、初登場でヒットチャートの第3位 に躍り出た。スーパーの鮮魚売り場などで盛んに流れ、子どもたちが口ずさんでいる。曲ができたのは91年。 仕掛けたのは当時、農水省水産流通課長だった石原葵・食糧庁長官だ。減少する魚の消費を回復しようと頭を悩ませていた中、目に留まったのが、英国人教授が発表した研究成果 。「魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)が脳の健康に良い」との内容で、90年10月、教授を東京に招き、シンポジウム「魚を食べると頭の働きが良くなる」を開催した。
本も出版。さらに興味を持ってもらおうと曲作りを思いつき、作ってもらった6曲の中から選んだのが「おさかな天国」だった。魚の名前を並ベながら「♪サカナを食べると アタマが良くなる」と繰り返す曲が「サカナとアタマを結びつけたかった」(石原氏)というメガネにかなった。
全漁達は91年、千本のカセットテープを鮮魚店やスーパーに無料で配布。96年には約2千枚のCDを自主制作、販売していた。店や幼稚園、学校などでは流れ続けてきた曲が、今になって脚光を浴びたことに全漁達の倉津静子・広報室次長は「牛肉が売れない分、魚に関心が寄せられたことは否定できない」と話す。 実際、スーパー「ジャスコ」などを全国に展開するイオンによると、昨年9月以降、魚の売り上げは毎月、前年を10%近く上回っているという。特に年末年始のカニは前年比150%を記録。ブリの切り身も秋から冬にかけて前年より10%以上伸びているという。水産庁加工流通 課も「小売店への聞き取りによると昨秋以降、魚の売り上げが伸びたがある」という。
BSEや偽装による肉離れが招いた「おさかな人気」とも言えそうで、石原氏は「農水省が批判を受け、牛肉の消費拡大に努めている時だけに、複雑な気持ちだ」といっている。(朝日新聞 4/12付)

特集 入社式トップ訓示
夢を実現する執念を/ブランド意識して/横並び経営しない
2002年度がスタートした1日、全国の企業が一斉に入社式を開い。各企業のトップは厳しい競争に勝ち抜くための新入社員への期待を述べた。
■庄山悦彦・日立製作所社長 機会平等であっても結果は不平等になる厳しい競争の時代になった。未来はやってくるものではなく、自ら作り出すもの。夢を実現する執念と自信をもってほしい。
■岡山紀男・住友電気工業社長 多様な価値観が共存する社会ではゴールを自らの力で探し出す能力が重要だ。価値観をさらに磨き、主体性 を持った組織人として成長してほしい。
■岩沙弘道・三井不動産社長 ブランドを意識してほしい。ブランドの源泉となるのも、ブランドを維持していくのも皆さん自身であるということを忘れないでほしい。
■成田豊・電通社長 皆さんが入った会社は一人ひとりが強いプロ意識と自己責任で、ベストの仕事を行いながら、内容豊かな人生を実現してい くステージだ。存分に実力を発揮してほしい。
■西岡喬・三菱重工業社長 若いうちは前向きの失敗ならリカバリーは可能だ。二つの選択肢があったら難しい方を選んでほしい。チャレンジ精神を持ち、やればできるという自信を身につけよう。
■丹羽宇郎・伊藤忠商事社長 声なきは会社に対する反逆だ。われわれが常識と思っていることは、皆さんにとっては常識ではないかもしれない。声なき声とはすべてに賛成してしまうということだ。
■数土文夫・川崎製鉄 社長 鉄鋼は弱肉強食のグローバル化の中で取り残された産業になった。我が社は横並び経営はしない方針のもとNKKと統合し、世界最高峰を目指す。
■増倉一郎・高鳥屋礼長 お客に「夢」「興奮」「感動」につながる提案をしていく。高島屋を自分が変えるという強い意志を持って仕事に取り組んでもらいたい。(日本経済新聞 4/2付)

入社式トップ訓示(関西系企業)  
関西系の企業は一日、一斉に入社式を開いた。景気の低迷が続き、金融、製造、流通 の各企業は内外で厳しい競争下にあるだけに、新入社員に即戦力として奮起を求める訓示が目立った。
■製造業のトップは国際化の中での生き残りを訴えた。村田製作所の村田泰隆社長は「独自の工法を工夫する能力を持ち、きめ細かいサービスを実践する必要がある」と呼びかけた。
■クロラレの和久井康明社長は「民間企業がいかにコスト削減のために自助努力を続けているかをしっかりと見届けてほしい」と述べた。
■大丸の奥田務社長は「各人が自己費任を果たし、プロフェッショナルを目指してほしい」と語った。
■高島屋は大阪市内で開いた入社式で、新入社員が自社店と競合店との比較サポートを発表する場を設けた。
■村田機械の村田純一社長は「今までの需要に基づいたモノづくりは中国へ移り、私たちは新しいニーズを開発せねばならない。新入社員には世界に通 用する人格も磨いてもらいたい」と訴えた。
■宝酒造は一日付で持ち株会社に移行し、洒類、パイオの事業会社を分社した。洒類の新生・宝酒造では大宮久社長が「夢をしっかりと持った社会人になってほしい」と訓示、タカラバイオの加藤郁之進社長は「新会社はベンチャーで、どん欲に新たなことに挑んでほしい」と要望した。(日本経済新聞 4/2付)

入社式、変革訴え新人激励 逆風下、決意の場に
年度初めの1日の入社式で、トップのあいさつは不況の逆風をはねのけようと強い決意を示すものが多かった。リストラばやりの昨今だが、あらためて人材の大切さに言及する例も目立った。
■松下電工の西田一成社長は「コスト削減型リストラが吹き荒れるが、当社は成長戦略型の構造改革を重視する」と強調した。一方、松下電器産業は、中村邦夫社長が「21世紀は新たな技術進化がおきる。小さなものを巧みに作る日本文明の特徴を、バイオやナノテクに生かしたい」と、反転攻勢を誓った。
■製造業にとっては、国際競争力の強化が大きな課題。武田薬品工業の武田国男社長は「国内中心の多角化企業から日本発の世界的製薬企業へ構造転換する」と表明した。
■ シャープの町田勝彦社長は「当社には『世の中にないものを作る』という風土がある。そうすれば中国との大競争にも勝ち抜ける」。
■ ハイアールと提携した三洋電機の井植敏会長は「中国の台頭は脅威だが協調していきたい」と語った。
 人員削減が相次ぐ中、人の大切さを訴える声も多い。
■日立造船の重藤毅直社長は「モノ作りの技術が当社の生命線。その技術は人に宿ります」。
■大和ハウス工業の樋口武男社長は「『人財』になってほしい」。
■クボタの土橋芳邦社長は「若い人がこれからを支える」と期待の言葉を寄せた。
■昨年の3倍超の724人の新入社員を迎えた日産自動車は、カルロス・ゴーン社長が初めて日本語でスピーチ。「私は最初の会社に入社した時、将来を描いていたが、最初の予想は何一つ実現しなかった。仕事を始めると想像以上の機会に恵まれる」と激励した。
■統合後初の入社式とるUFJ銀行。寺西汗頭取は「変革をつくりす人になってほしい」注文した。(朝日新聞 4/2付)

大学生の生活費、増える。
信費。支える親、年収5万滅…ずしり。(京都新聞 3/31付より)

弾けるよ!ドレミ琴
新年度から中学校の音楽授業で和楽器が取り入れられるのを前に、西洋音階で演奏できるカラフルな琴が注目されている。滋賀県長浜市の琴演奏家、内藤方子さんが開発した。琴の演奏には「縦譜」という漢字表記の楽譜を使用する。しかし「ドレミ…」の西洋音階での演奏は調弦が複雑になるなど、初心者には難しかった。この琴は従来のものより4弦多い17弦。黄色の弦が「ソ」、青色の弦が「ド」などと分かりやすくした。色使いはステージ演奏で映えるようにと、デザインした。
内藤さんは「ピアノなどの素養がある人ならばすぐに弾けるようになります」と話している。
●詳しくは http://www.pop-corn.co.jp  (朝日新聞 3/31付より)

ボラバイトって何?
みなさんは「ボラバイト」という仕事をご存知だろうか。ボランティアとアルバイトを合わせた造語だが、そんな仕事がいま若者の間で静かに広まっているらしい。3月9日付の京都新聞の夕刊に、そんな記事が載っていた。無償奉仕ではないが、最低賃金並みの報酬で、福祉分野や地方の農家、宿泊施設の仕事を手伝うという。ボランティア精神でアルバイトをすることなのか。お金よりも仕事を通じて他人に喜んでもらうこと、認めてもらうことを求めているのか。同志社女子大学の諸井克英教授(社会心理学)は「アルバイトもボランティアも社会に必要とされているという感覚が得られる点で共通しており、ボラバイトは両者が融合したものだ。無償奉仕だときついが、報酬が高すぎると金のためではないという満足感が得られない」と分析する。「不況、リストラ、不祥事など、若者にとっては先行きが見えており、なかなか夢が持ちにくい。それだけに、ボラバイトの社会体験を通 じて、新たな夢を探そうとしているのでしょう」と付け加えている。じぶん探しの旅なのか、社会での存在感の確認なのか。いずれにせよ「有償奉仕」という新しい形態で、若者たちが新しい何かを発見してくれることを期待したい。

進化するテレビ。
遂にここまで技術が進化したか。まるで夢のようなお話。それは、テレビ画面に映るドラマの主人公の衣服に触れるだけで、その商品の情報を入手したり購入もできるデータ放送システムをNECインターネットシステム研究所(奈良県生駒市)が開発したという。今ひとつ、なかなか盛り上がらないデジタルテレビの魅力を高める技術とみており、放送局向けなどに2、3年後をメドとして実用化するらしい。 システムは放送局や番組制作会社などで使用する。まず、テレビ番組の画面をコンピューターで処理して人物とモノなどをおおまかに区別 する。次いで、マウスを操作して人物の形状や、身につけている腕時計、ぬいぐるみなど個々の物体の形状をこまかく切り出す。これに商品の値段や素材などの情報、晴入用の情報入力画面 、インターネット上の連絡先(アドレス)などを関連付ける。一時間のテレビドラマを処理するのにかかる時間は約二時間半という。 例えば、ドラマの主人公の上着を指でさわると、関連づけた情報が放送局から送信されて画面に映る。背景の場面が変わらない限り、人物やモノが動いていても視聴者が何に触れたか正確に認識できる。人気テレビドラマでは主人公の看ている服や登場人物が使う身の回り晶を買いたいという声が視聴者の間で高まるケースがある。現状ではテレビ局などに直接問い合わせて、こうした商品を扱う店舗に出かけなければならない。一方、新システムならば、画面 上でサイズや色などを指定した後、商品購入という文字に触れるだけでほしい商品を手に入れられる。 衛星を利用したデジタル放送はすでに始まっており、今後、地上波もデジタル放送に移行する。ただ、デジタルテレビはそれほど普及しておらず、視聴者が見たくなる魅力的なコンテンツ(情報の内容)作りが必要といわれている。新システムは身近な情報入手手段であるテレビの使い勝手を高めるほか、商品の新たな販路になるとみている。システムは通信・放送機構(TAO)の委託を受け、NECが財団法人・NHKエンジニアリングサービス、三菱総合研究所と共同で開発した。
(2002.03.08付 日本経済新聞の記事より)

東京で関西弁大受け?!
東京で「あほ」受け?「うちら・めっちゃ・しんどい」「なんでやねん」?やはりテレビの影響なのか。思わず「なんでやねん」と訊ねたくたくなる記事が載った。「あほか」「しんどい」といった関西弁が、東京の若者の会話に浸透しているという。関西学院大の陣内正敬教授(言語学)が2000年秋におこなった、首都圏出身の都内の大学生157人の調査で、こんな結果 が出た。約73%は「私たち」を「うちら」と言うことがあり、約61%は「疲れた」の意味で「しんどい」と言ったり、「とても」という意味の新しい関西弁「めっちゃ」を使ったりするという。「ばか」と「あほ」のどちらがきつく聞こえるかとの質問では、約54%が「ばか」、約25%が「あは」と回答。陣内教授は「以前は関東でなじみの薄い『あほ』の方がショックを与えたが、逆転している」と言う。関西弁の好き嫌いでは、「好き」と「どちらかといえば好き」を合わせると約61%。「嫌い」「どちらかといえば嫌い」を足した約20%の3倍だった。3人に1人は友達との雑談でわざと関西弁窒父えることがあるといい、理由として「言葉が和らぐ」「親しみやすい」「打ち解けた雰囲気」などを挙げた。嫌いな理由は「うるさい」「下品」などが多かった。陣内教授は「テレビのお笑い番組の影響が大きい」と分析。「関西弁のやりとりには話者の間合いを近づける特徴があり、日本人のコミュニケーションの在り方を変える可能性がある」と話している。
(2002.03.06付 京都新聞夕刊記事より)

セルフ式給油所にドトール出店。
「エクソンモービル」のガソリンスタンドに「ドトールコーヒーショップ」を出店。2005年3月までに150ヵ所の系列給油所に新規出店する予定。運転手が自分でガソリンを給油するセルフ式給油所に、コーヒーショップを併設し、ガソリン料金をドトールの店舗で支払う方式らしい。だが、販売競争が激化するガソリンスタンドはあちこちで閉鎖が目立ってきている。さてさて、給油所の経営改善にどこまでつながるかに注目したいところ。((日本経済新聞2002.02.20付 記事参照)

上得意客を離さぬ方法。
滋賀県大津市の呉服店「にしよ」では、セールの告知に既存客全員にダイレクトメール(DM)を出し、案内をしたのだが、上得意客リストの顧客にだけ、特別 なことをした。全既存顧客共通のDMに加え、毛筆で手書きの手紙を1通1通書き、筒状に丸めてシールで留め、それを藍染のきんちゃく袋に入れ、さらにそれを封筒に入れて送付したのだ。すると受け取った上得意客のからどんどん御礼の電話がかかってきたという。セールに「必ず行く」というお客がほとんど。どうしても都合がつかなくて行けない客はいけない理由をこんこんと述べ、必死に言い訳をしたとか。上得意客の来店率は高く、期間中の売り上げの約7割を占める高額の買い物をしてくれたのだ。店主は「ラブレター作戦」と呼び、これからもお客に思いがけぬ 感動と演出を与え続けるという。ちょっと頭をひねれば、お客の心が捉えられるということだ。
(日経流通02.07付/販促の方程式より)

キャラクターに癒しや活力。
全体の87%が「好きなキャラクターがある」と答えた。キャラクターに求められる効能を大きく分類すると、1.癒し=「安らげる」「自分を見守ってくれる」「さみしさを忘れられる」など。2.自己確認=「自分らしさを表現できる」「自分に自信が持てる」など。3.活力=「強くなれる」「勇気づけられる」「気分をリフレッシュできる」などとなる。年代や性別によって求めるものは違っており、「癒し」の効用は小学生や女性で高い。一方、「自己確認」や「活力」は小学生男子や中高年で高い。特に、小学生にとっての「癒し」の効能は重要で、「キャラクター商品がないと寂しいと思うか」の質問に対して、小学生女子の82.1%、小学生男子69.3%と答えている。いじめの不安など、友達関係が常に緊張感を伴っているのに対し、キャラクターは決して彼らを裏切らず、何も言わずただそばにいてくれる。「自分を分かってくれる」「見守ってくれる」かけがえのない存在なようだ。キャラクターと最も縁遠い熟年世代(50代〜60代)では、「持つことが恥ずかしいか」の質問に対して、「そう思う」が12.6%、「ややそう思う」も22.7%だった。「自分たちの世代が持ってもおかしくないか」の質問では、「そう思う」が33.7%、「ややそう思う」を加えると6割以上の人が「おかしくない」と答えている。「明るい気分になる」「毎日の生活を楽しくしてくれる」「気分や生活を豊かにしてくれる」「他人と交わりながら生きていきたい」「自分らしさを表現したい」という意識がみられる。最も支持されるキャラクターは「サザエさん」55.1%、「ドラえもん」「ミッキーマウス」「スヌーピー」「鉄腕アトム」とロングセラーや懐かしい顔が上位 に並ぶ。女性の意識や購買行動に年齢の差は少ないといえる。以上、バンダイキャラクター研究所が実施した「キャラクターと癒やし調査」「エルダーとキャラクターに関する調査」より。2月5日付の日経流通 の記事(バンダイキャラクター研究所・土居由希子さん)から抜粋。

中高生「土曜は朝寝坊」
この春から導入される完全学校週5日制で、中高生の多くが休みとなる土曜日を「ゆっくり寝て過ごしたい」と考えていることが、文部科学省の調査でわかった。ボランティアの参加希望は、わずか1〜2%、大人の方は家の手伝いなどを期待しているが、子供たちは平日の部活動や塾通 いの疲れを取るために充てることにしているようだ。中二と高二は「ゆっくりと休み、ゆっくりと寝る」がそれぞれ39%、48%で最多。「街へ出る」がそれぞれ37%、45%。小三は「テレビゲームやパソコン」が30%でトップ。「外で友達と遊ぶ」が26%で2位 。小五では「外で遊ぶ」が32%、「テレビゲーム」が29%と順位が入れ替わったがほぼ同じ傾向。
(日本経済新聞 2002.02.01社会面の掲載記事より抜粋)

「てゆーか」の三原則
コギャル言葉から始まった「てゆーか」にも、ちゃんとルールがあるらしい。大阪府立大大学院生の李長美さんの用法分析によると、「…よりむしろ」という本来の用法とは別 に、1.前の話に反論する「反語」2.前と関係ない内容を述べる「話題転換」3.会話を始める「呼びかけ」、という使い方の三原則があるそうだ。それにしても、理解しにくい言葉だと思うが。

夢も希望もない!?
日本の中学生は将来への希望を持てず、熱中する対象もない。そんな記事を見てショックだった筑波大学の研究グループが、日中韓3ヵ国の中学3年生の意識調査をおこなった結果 、「大きな希望を持っている」と答えた 生徒は、中国が91%、韓国は46%、日本はたったの29%にとどまっている。「自国への誇り」については「持っている」と答えた割合は中国が92%、韓国71%に対し、日本は24%。「熱中できること」については「特にない」と答えたのは日本が14%と最も高い。いまの大人が、世の中が、悪いのか。もっと将来に希望を抱いて欲しいな。 (2002.01.11日経新聞「日本の中学生 冷めた未来」記事参照)

なぜ英文字ネーミング?
三和銀行と東海銀行が合併して「UFJ銀行」となる。UFJとは、日本の総合金融の意で英語「ユナイテッド・フィナンシャル・オブ・ジャパン」の頭文字からとったアルファベット3文字という珍しいネーミングだ。さて、利用者はどんな反応を示すのだろうか。ちなみに、三井住友銀行が使っている「SMBC」とは、「スミトモ・ミツイ・バンギング・コーポレーション」の略らしい。

常に、新しい。「週刊ロ→ソン」
ローソンは今年、年間を通 じて1週間ごとに異なるテレビCMを流しているという記事を発見。1年は52週だから、52本のテレビCMをオンエアすることになる。週替わり方式のテレビCMは広告業界でも初の試み。「消費トレンドの変化に素早く対応する企業姿勢をアピールするのが狙い」らしい。キャッチフレーズの→は、素早く進む企業イメージを表わしているとか。なぜ、1週間というサイクルにしたかといえば、ローソンの8割以上の顧客が週に1回以上の頻度で来店しているところから設定。常に、新しい発見がある鮮度があるコンビニを強調 するローソン。さて、どこまで顧客満足度を高めることができるのか注目したい。
(日経流通新聞01.08より記事参照)

2002年の色は「灰色」、キーワードは「景気」。
日経新聞の正月一日版に、「2002年の日本を色にたとえると何色か」2002年の日本のキーワードは」という日経調べのデータが載っていた。興味深い記事なので紹介。「今年は昨年よりよくなっているか」の質問に対し、「よくなっている」が20%、「悪くなっている」が39%で全世代にほぼ共通 した傾向。同時に「あなた自身 (仕事、生活など)はよくなっているか」では「よくなっている」が29%、「悪くなっている」が30%と差は縮む。日本全体の景気は悪くなっても自分自身はよい方向に向かうと考えている人が結構多い。
「2002年 の日本を色にたとえると何色か」に対しては「灰色」が回答の4割を占め、ダントツ1位 。次に「青」「茶」と続く。「2002年の日本のキーワードは」では、「景気」を取り上げた人は全体55%(男性53%、女性57%)女性の方が景気の行方を気にしている様子がうかがえる。2位 以下は「構造改革」「失業」「環境問題」「外交・防衛」「不良債権」「特殊債券」「特殊法人」「財政赤字」「テロ」の順。いまの時代を表わす言葉が並ぶだけに、より危機感をもって全力投球しか内みたいだ。世の中が、景気低迷から脱出して少しでもよくなることを祈りたい。 (2002.01.01 日本経済新聞「甦れニッポン人」より記事参照)