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新緑に一段と色をそえる、鮮やかな躑躅。
        (2002.04.24撮影)


2002ワールドカップの開催日までの時間を
告知するモニュメントはTVでもおなじみ。
  (ソウルプラザホテル14階から撮影)


はやくも顔を出し始めた口丹波の筍。
        (2002.04.07撮影)


まるで花の絨毯みたい、菜の花。
        (2002.04.07撮影)


昔のテレビドラマを思い出す?大根の花。
      (2002.04.07撮影)


春こんにちはと、土筆。(2002.04.07撮影)


明るい春の陽射しを浴びて、ほほえむ蒲公英。
          (2002.04.02撮影)


いつの間に芽吹いたのか、 浅緑の枝垂れ柳と
桜が春風に揺れる。 (2002.04.02撮影)


枝いっぱいに白い花を咲かす辛夷は、
春の息吹きのシンボル。(2002.04.02撮影)

真実が知りたい。
最近、ニュース番組を見ていて、ワイドショー番組にかなり近づきすぎじゃないかと思う。ヘタすれば出演するゲストによっては、バラエティー番組にさえ見えるときがある。ちゃんとした報道のはずが、まるで欲望のままに事件が消費されていないか。他人の不幸はまるで甘い蜜の味なのか。事件やトラブルをネタにするとき、次々に新しい発言者が登場し、いろんなキャラクターを用意し、筋書きのない展開で、視聴者をくぎづけにしようとするワイドショー番組。その視聴率戦争の影に、これだけのショーアップのツボがあるらしい。 1.視聴者が見たいのは「他人のケンカ」 2.事件ネタは、ドラマを超えるドラマ 3.専門家の証言で事件をショーアップ 4.脇役が延ばすネタの賞味期限 5.司会はオバサン感性+オジサン理論の人 なるほどなと感心してしまうが、個人的にはこの手の番組は嫌いだ。はやく、正しく、わかりやすい報道の使命に期待したい。
(2002.04.30)

ゴールデンウィークとは。
みなさん、こんにちは。このゴールデンウィーク(黄金週間)、いかがお過ごしでしょうか。けさの朝日新聞によると、ゴールデンウィークという言葉は、もともと映画の興行から生まれたらしい。1951年5月5日、松竹と大映が獅子文六原作の「自由学校」を同時に封切りしたところ、競作が社会的な話題となり、どちらの作品もお盆やお正月に負けない売り上げになった。そこで「黄金週間」の名が登場したそうだ。そこでは、最近あ、増えはじめた複合型映画館(シネコン)の話から始まり、この連休は映画を楽しもうという内容だった。さて、どんな映画を楽しんで黄金の日々としようかな。(2002.04.029)

黄金週間の始まり。
世の中、今日からゴールデンウィーク(GW)に突入。企業によってはなんと10日間の大型連休のところもあると聞く。長引く不況でも、休みとなれば観光客や帰省客でごった返す日本列島。それが嫌でというわけではないが、海外脱出組も多いとテレビや新聞で報じている。気象台の発表によると、GW期間中の天気はおおむね晴れで、行楽日和が続きそうだ。私にとって、毎年、GWは交通 安全28時間チャリティ・ラテソン「KBSかたつむり大作戦」で始まっていた。でも、今年のGWは仕事を離れて、新緑の山歩きと読書三昧。できれば映画やコンサートにも出掛けたい。あえていうなら、5/3天田郡三和町にある大原神社1150年の大祭に、祇園祭綾傘鉾と棒振り囃子で盛り上げに行くことが、行事のひとつかな。写 真もいっぱい撮りたいと考えている。では、いい休日を。(2002.04.27)

新しいチノパン。
人は朝、着て行く服で悩んだりはしないのだろうか。私は時間がないのにいつも困ってしまう。もちろん私だってネクタイもしめれば、スーツも着る。びしっと身も心も引き締まって、ビジネスシーンにはふさわしい姿だが、いざ社内で仕事となると、やはりリラックスできる服装に着替えてしまう。週に2度だけ教えに行く大学ともなれば、できるだけカジュアルでおしゃれしたいと考えてしまう。というのは、チョークと黒板なる世界も気にしなくてすむ服装がベストだ。しかし、ジーンズというのも失礼かなと思い、何かと便利なチノパンを履く。というわけで、本日は新しいチノパン履いて出掛けた。 この季節にぴったりの感じで、実に気持ちよかった。帰って来て、日経の夕刊を見れば、な、なんとチノパンの起源、歴史が偶然にも載っているではないか。これも何かのご縁。服飾史家の中野香織さんの「モードの方程式」の記事を引用させてもらって紹介。
「19世紀の中頃、英国の軍服は純白だった。インド駐屯の英国歩兵連隊の司令官であるハリー・ラムヂン卿は、パンジャブ地方の砂挨で、部下たちの白い軍服がたちまち汚れてしまうのが許せなかったようだ。対策を思案し、初めから壊そのものの色だったらどうだろうと考えたラムデン卿は、軍需晶係の将校に、白い軍服をコーヒーやカレー粉や桑の実の汁に浸して黄褐色に染めさせてみた。1848年のこと。この新しい色の軍服をインドの人たちは「カーキ(khaki)」と呼んだ。ヒンディ語で「竣の色」という意味である。挨の中では挨の色を。汚れが目立たないだけでなく、戦地においてはカムフラージュ効果 もある。以来、インド中にカーキが広まり、1880年代には、英国陸軍全軍にカーキ色の軍服が採用される。では、そのカーキがなぜチノパンとつながってくるのか? そこには複雑な流通 事情がからんでくる。陸軍全軍の軍服用に、マンチェスターの織物工場はカーキ色のコットンツイル(木綿の丈夫な綾織り)を大量 に生産する。この生地をインドに送り込むが、まだ余ったので中国へ輸出する。第一次世界大戦直前のことだ。それを今度は中国の軍隊が、フィリピンに駐屯していたアメリカ軍に売り渡す。中国から来た生地なので、アメリカ軍はチノ(chino)と呼び、陸軍の制服に採用する。第二次大戦後、チノで作ったパンツは勝利の象徴ともなり、「チノズ」として一般 に普及することになる。今やあらゆる色がそろう定番品となったチノパンであるが、起源には、戦場でくたびれて見えないための工夫があったわけである」
昔は、綿パンとか、コッパンなんて呼んでいたが、メンクラやポパイ等の雑誌からチノパンという言葉を知り、何気なしに使っていた私だが、この記事を読んで、たいへん勉強になった。面 白かった。さて、明日は何を履こうかな。(2002.04.26)

谷口啓司デザイン展
いつも生き方が、ダンディだった。どんな時でも、大人だった。逢えば、笑顔を浮かべて迎えてくれる人だった。言葉は少な目というより、じっくり頭と心で的確に選んで落ち着いて喋る人だった。本業はグラフィックデザイナーであり、嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)の教授だった。(社) 京都デザイン協会では常務理事として、多忙のなか時間を捻出して活躍されていた。会社も山科にあった。一緒に仕事すると、コピーは任すよといってくださった。そんな先生のまわりには、いつもパワーと熱気があふれていた。誰にも真似のできない、人柄が偲ばれる生き方だった。その人の名は、昨春、新学期のオリエンテーションの説明中に倒れ、急逝した谷口啓司さん。57歳という若さだ。あまりにも短すぎる。常に、みんなから愛され親しまれてきた先生の回顧展が今日から嵯峨美で始まった。地方自治体におけるCity Identityをはじめ、企業のCorporate Identity、商店街のStreet Identityなど、幅広い分野で数々の業績を残した一人のクリエイターの仕事展である。ロゴタイプやシンボルマーク、キャラクターなど、ひとつずつ眺めていると、なんだか胸も目 頭も熱くなってきた。僕の大好きな先生だった。人生を一気に駆け抜けてしまった谷口先生が、教えてくださったことは数多い。また、同級生の炭山君を呼んで、一緒に酒を飲み、先生のカラオケも聴きたかったです。仲良く、親切にご指導いただき、ありがとうございました。感謝。合掌。(2002.04.24)
 谷口啓司 IMAGE MAKING デザイン展
 2002年 4月24日〜 5月 5日 京都嵯峨芸術大学ギャラりー   
       http://www.kyoto-saga.ac.jp

はやくも夏日、到来。
朝から快晴に恵まれた週明けだった。会う人誰もの口から「今日は暑いですね、まるで夏みたい」という挨拶ばかり。それもそのはず、気温がぐんぐん上昇し、京都市内で27.7度に達したというから、例年の6月下旬並みの暑さ。そりゃ暑いわさ。まるで夏のような強い日差しに新緑が映え、街では上着を脱ぐ人、ハンカチで額の汗をぬ ぐいながら歩く人、薄着姿の女性が目立った。そんな夏日だというのに、こちとら昨夜から喉の痛みをはじめ、少々風邪気味。ティッシュ箱を横に「花粉症ですか」の問いかけに、首を横に振るばかり。熱ぼったい身体と、機能停止状態のアタマじゃ、ほんま何にもできぬ 。とほほほっ。 (2002.04.22)

懐かしい「グリコのおまけ」
先日、食品売り場で「グリコのおまけ」を見つけて思わず懐かしくなって買ってしまった。それも従来のものより大きいサイズのキャラメルだった。もちろん狙いは、少年時代と同じ、おまけに心ひかれてだ。さっそく開けてみると、なんと冷蔵庫だった。それも西瓜付きでちゃんとドアも開閉するという精巧さ。昭和30年代の「三種の神器」と騒がれていた時代を思い起こさせるクイズまで付いていた。他にも、テレビや掃除機、マイカー、鉄人28号などのミニチュアも用意されている。そういえば、最近、あちこちで昭和30年代が脚光を浴びている。単にリバイバルだけではないはずだ。その裏側には、不況やリストラで夢をなくしている中高年、50代、60代をターゲットにおいて、懐かしいモノ再現で元気を出してもらおうというのが読める。ま、懐かしいと思うのが「シニア世代」で、新鮮で面 白いと感じるのが「若い世代」ということか。それにしても、CMの世界でも昨年から復活版が目をひく。かつて小川ローザーの「Oh モウレツ」石油CMを菊川怜がやっていたのは記憶に新しい。エメロンシャンプーのCM「ふりむいてください編」も嬉しく思ったのは私だけじゃないだろう。歌の世界では原由子が、JR西日本のCMソングとして森山良子の「今日の日はさよなら」が新鮮だった。この春、彼女は昭和30、40年代の歌謡曲をカバーしたCD「東京タムレ」も売り上げを伸ばしていると聴く。ヒットする理由、それは何で心を捉まえているのかを徹底して考えてみると、なるほど「懐かしさ」には、どこか癒しの要素があることに気づく。(2002.04.21)

大都会ソウル。
久しぶりに出会ったら、すっかり大都会の顔になっていた。先日、韓国ソウルへ飛んだ時の印象だ。約2時間のフライトを終え、昼過ぎに到着した仁川国際空港のデカサにも驚かされたが、整備された幅広い道路、立ち並ぶ高層ビル、ゴミなど落ちてないキレイな街を行き交うクルマの多さと、いいクルマが目立ったことなど、以前のソウルのイメージとずいぶん変わっていた。やはり、あと1ヵ月半で開幕する2002ワールドカップの影響だろう。罰金制がひかれたおかげで、ここまで変わったらしい。ホテルの近くにある南大門市場に出掛けてみたが、なんだか以前よりはスッキリした感じがした。どこが違うんだろうと腕を組みながら、アタマを傾げてみると、前なら人が歩くのが精一杯くらい道にも店が立ち並んでいたことを思い出した。もっと店舗がごちゃごちゃしていた。今でもその感じのする場所はあちこちに存在するが、全体としては整理されているのは確かだ。それでも、韓国料理の屋台や食材を売る店、カバンや皮革製品、衣類、アクセサリー、食材など店はぎっしり立ち並び、深夜になればなるほど活気づいていた。観光客だけじゃない、地元の若者の多いこと。どこから、これだけ多くの人が集まって来るのか、まこと不思議で仕方がない。眠らない、元気な街は健在だ。そういえば、歩いてみて眼鏡屋の数の多さにも驚かされた。それだけ需要がある、つまり日本人相手にビジネスが成り立つということか。ここの名物?とでもいえるコピー(偽ブランド)商品は店頭から姿を消していた。そんなことないと指摘されそうだが、本物そっくりの商品は、よく見ると類似ブランドが付けられていたり、デザインも少し変えてあったりと、法の網から逃げ出せるようなモノが並んでいた。それでも、あちこちから「ホンモノに近い、そっくりの○○○あるよ」と声をかけてくる。魅かれて入ってみると、どこからかカバンにいっぱい詰め込んだコピー商品を見せてくれる。ガラス戸を閉めたり、カーテンをひいたりと、店の奥や地下、2階の部屋といった秘密の世界での取引だ。買い物通 によると、ここでの品定め(いかに精巧に作られているかのチェック)と値段交渉がショッピングの面 白さだという。遊び半分で買って帰る日本人もかなり多いと聞く。その分、税関の目を盗み、日本国内に持ち帰って入るんだ。かつてのようにコピー商品が店頭を飾る時代は過ぎ、警察の目を盗んでヤミ取引するようになっている。もちろん偽物は、造ったり売ったりする行為はゼッタイ許されるものではない。でも、あくまでも個人で楽しむ分なら大目に見て許せるのではないだろうか。と、書くと怒られるかな。(2002.04.18)

レストラン街は眠らない?
おなじみになったコンビニをはじめ、夜遅くまで営業する店舗が増えてきた。なかでも、いま注目されているヨドバシ梅田の出現によって活気づく梅田周辺の百貨店などのレストラン街が、相次いで深夜営業に乗り出している。阪神、大丸の各デパートの営業は午後10時、ヨドバシ梅田と阪急百貨店のレストラン街は午後11時まで営業中だという。これまでは午後8時で閉店していたいたが、女性層に人気のあるレストランやカフェを10店舗にして女心をつかもうとしている。仕事をおえたOLたちに、ショッピングの後はゆっくり食事をということか。なるほど、景気が悪い時ほど、売り上げ確保・拡大のために、営業時間を拡大し、休日を返上してでも、来店頻度をアップし、サイフを開かせるのが狙いだろう。いつも思うのだが、そこで働くスタッフのみなさま、ご苦労さま。頑張ってください。疲れていても決して接客マナーを忘れないでくださいよ。一にまごころ、二に笑顔ですよ。人の動きが多い繁華街なら、遅い時間まで飲食ができるレストランやカフェのニーズはかなり高いと思う。だが、お嬢さんたち、遅い時間に食事なんかしていると太っちゃいますよ。いくら美味しかっても、飲食はほどほどに、シンデレラの靴が入らなくなっても知りませんぞ。では、ゆったりとした素敵な時間をプリーズ。(2002.04.14)

4文字で会話する夫婦。
「ごはさき?」「ふろさき」、「い・つ・あ・え?」、「のどかわ」「のんみま」「グレフル」、「ちまわだ」「なかいけ?」「とてうま」、「だれメル?」「ただとも」。これだけで意味がわかる人は、かなりのCM通 だといえる 。今春、登場したサントリーの新商品「グレフル」(グレープフルーツを略した果 実酒)のテレビCMで、若い夫婦の会話がすべて4文字。画面の下に出てくる字幕スーパーで紹介すると「ご飯がさき?」「風呂がさきだな」、「いつ会えるの。」、「のどが渇いたなー」「飲んでみましょー」「グレフル」、「ちまたで話題なの」「なかなかいけるでしょ?」「とてもうまいね」、「誰からのメール?」「ただの友だち」。ことばを略すのは、今の若者だけではない。かなり昔からあった。略してコミュニケーションを深める、ことば遊びの感覚っていつの世も大事だと思う。美しい日本語が乱れると批難する方もいると思うが、時代とともに会話形式も変化するのではないだろうか。4文字で会話するこのCMをみていて、ケータイ(正しくは携帯電話)メールの影響がかなり大きいのではと感じる。CMプランナーも、商品をネーミングした人も、企業も、ちゃんとそこら辺りを読んで注目度を仕掛けている。うまい、うまい、さすがサントリーだ。(2002.04.13)

春の夢は阪神半疑?
深夜、思わず頬をつめってみたら、痛かった。現実だ。今日も阪神タイガースが勝った。勝ってくれた。まるで夢のようだ。凄い、強い、本物だ。記録がどんどん更新されていく。実に喜ばしい結果 である。この元気が、うれしい。どうかこのまま夢をずっと見させてほしいものだ。関西の経済効果 にも、いや日本経済にも大きく貢献しそうだ。今年の阪神は違うわ。とことん、やりまっせ。(2002.04.12)

授業の始まり。
桜にも祝福された入学式も終わり、いよいよ大学でも新学期を迎えた。毎年、私は受けもつ授業の受講生は、どんな子(失礼!みなさん大人ですよね)なのか楽しみである。いちばん最初の授業というのは、いくつになっても、やはり緊張感があっていいものだ。少しでも学生たちのことを知るために、私は原稿用紙の上で自己紹介をさせる。そのなかで出身地と名前を見ているだけでも、遠いところから来ているんだと驚かされる。学生たちの熱いまなざしを見ていると、楽しくて、わかりやすく、ためになる授業を展開したいとこちらも燃えてくる。さて、何人の学生の顔と名前が一致できるか、と思う季節でもある。(2002.04.10)

黄砂に悩まされる季節。
ぽかぽか陽気に誘われて、先日、久しぶりにクルマを洗った。冬を乗り切ってくれた感謝を込めて、水洗いとワックス掛けをした。その後、きっちり雨に見舞われたが、ワックスのおかげで気持ちよくレインドロップしている。ワックス掛けの後というのは不思議なもので、なぜかどこかに安心感がある。ところで、毎年この季節になると中国から飛来する黄砂で、愛車も砂埃ですぐに真っ白け状態になり悩まされる。気象庁の発表によると、今年は黄砂の当たり年みたいだ。発生源の中国内陸部の乾燥化が進み、年々、舞い上がりやすい条件が整ってきたといわれている。昔はこんなのなかったのにと思われる方も多いと思う。その通 りで、黄砂が意識観測されるようになったのは1971年以降らしい。地球の温暖化、森林の伐採、大河の水量 の現象などが原因とか。いずれにしろ、人間が地球をいじめてしまった結果 から、土壌が乾燥しやすくなり、砂塵が舞い上がり条件を作り出してしまったのだ。それにしても、せっかく洗車してもすぐに汚されるのは辛い。クルマ好きは、いつもキレイキレイにしていたいもの。わかるよね、この気持ち。何かいい方法はないかな?(2002.04.09)

まるまる旬、筍。
何もかもが暦を急いでいるのだろうか。用事があって我が田舎の方へクルマを走らせると、桜は見頃を過ぎていたがあちこちで春満開だった。菜の花、蒲公英、大根の花、山桜、山躑躅がみごとに咲き誇っていた。土筆(つくし)を発見した時は、なんだか少年に戻ったように嬉しくなった。散歩がてらに近くの竹薮へ出掛けてみると、はやくも筍があちこちに顔を出していたのには驚かされた。人の手と、土壌と気候によって育まれる京の筍は、日本一といわれるほど旨い。産地は向日市や長岡京市あたりで、朝掘り筍として名高い。八木町では毎年4月下旬、ゴールデンウィークあたりが最盛期を迎えるのに、今年はおよそ1ヵ月もはやい。さっそく道具を取りに戻り、掘り出す作業にとりかかった。すると、土を盛り上げた筍は竹皮ばかりで手応えなし。あたたかな気候に驚かされ、顔を出した筍はまだ体力がなく、充分に成長できず腐ってしまったみたいだ。それでも、なんとか3本だけはちゃんと立派な筍になっていた。さて今夜あたり、初物の美味をいただくとするか。(2002.04.07)

一服のニーズは大きいのに。
私はいまだかって煙草を吸う人間。だが、どこへ行っても禁煙場所ばかり。もちろん嫌煙者への配慮も大事だが、これでは喫煙者のことなどほとんど無視されているように思えてならない。愛煙家にとって食後の一服は、まさに至福の一瞬だが、嫌煙派にはまわりを気遣わない喫煙は許し難い野蛮な行為に映るのである。日本の飲食店でも、公共の場での喫煙制限など社会的な圧力や、全面禁煙を売り物とするスターバックスコーヒーの上陸以来、分煙化の推進が迫られているが、日本で一服のニーズを無視してビジネスの成功は難しいのではないだろうか。コーヒー好きにとってスターバックスコーヒーは魅力だが、煙草が吸えないとなると客足は遠退く。マーケティング的に見れば、店内完全禁煙は煙草が苦手な女性や子供を中心に人気が高く、店の健康的なイメージ戦略にも生かされている。だが、幅広いターゲットを求めるのなら、せめて分煙席を用意するのが望ましいはず。世の中、煙草はご法度、禁煙を推進している時代だが、まだまだ日本は喫煙大国。一服のニーズはとても大きい。ビジネス的にそこを見逃すなんて、やはりもったないと思うよ。ところで、店内完全禁煙で働く喫煙家はどこで煙草を吸っているのだろうか。そんな人は基本的に雇わない?(2002.04.06)

星野阪神の快進撃。
凄いですね。強いですね。感激ですね!みなさん今年の阪神タイガースは開幕6連勝ですよ!報道によると実に64年(昭和13年)ぶりだそうです。ほんま、プロ野球結果 のニュースがこれだけ楽しく、うれしく気になるのは久しぶり。あの巨人に2連勝から始まった開幕ダッシュは、今や社会現象になりつつある。よっしゃ、さらに頑張れタイガース!今年の阪神はやりまっせ!(2002.04.05)

大学はどこへ行くのか。
いま、学校が大きく変わろうとしている。少子化で、進学する若者が減り、高校や大学は曲がり角に立っている。そのため、高校では男子高や女子高だった学校が共学にしたり、大学は付属高校を確保し始めたり、四大は短大を吸収したりと、さまざまな戦略で将来を確保しようと努力しているのが現状だ。一方、文部科学省によって国立大学も再編統合に向けて動き出している。しかも、国の直轄から切り離す法人化が決まり、運営や教育、研究面 の自由度が拡大することになっている。長い間、政府・文部科学省によって守られてきた国立大学に自主性・自律性をより与え、その自己責任の下で大学が担う社会的な責任をこれまで以上に果 たさせようとするものだ。このように国公立大学の改革を引き金に、短大に限らず、私立大学をとりまく環境はかなり厳しい状況に来ている。ある本によると、受験生が大学や短大の総定員よりも少なくなる「大学全入時代」(2009年)がやってくるとか。京都でも、お世話になっている京都教育大学や成安造形短期大学をはじめ、華頂短期大学などが再編と淘汰の時代を迎えている。短大から四年制の大学に姿を変える学校もある。今後も、人気のある大学には相変わらず志願者は殺到し、逆に魅力のない大学を中心に定員割れの現象が続出するといわれる。当たり前の話だけれど、それだけに国公立も私立も生き残りをかけ、すべての面 で見直しが問われているのは確か。シビアな時代だけに大学経営にもビジネス感覚が必須みたいだ。どこまで、どんな方針で、努力をするかで、伸びる大学は伸び、努力を怠る大学は衰退せざるを得ない状況にきている。いろんな不安もあるだろうが、今年も、若者たちの夢と希望をのせて新年度がスタートした。新入生を迎えたキャンパスはどこも輝き、華やかだ。来週からは授業も始まる。自分を磨くために、私も努力しようっと。(2002.04.04)

最速、夏日の到来。
桜も蒲公英(たんぽぽ)も、ポカポカ陽気につつまれて気持ちよさそう。いつの間にか新芽を出した枝垂れ柳(糸柳)も、春風に心地よく揺れている。朝から亀岡方面 へ走った時、満開の桜を愛でながらそう感じた。それにしても、春なのに夏みたいに汗ばむ一日だった。京都気象台の発表によると、二日続きの好天に恵まれて市内で25.6度(平年16.6度)を記録。昨年より8日はやく、過去で最もはやい夏日になった。5月下旬から6月中旬並みの陽気という。明日も高気圧に覆われて24度になる見込みらしい。春まで急ぎ足なのかな。
ところで、 きょうは成安造形短期大学の入学式だったが、残念ながら仕事のため出席できず。おそらく、夢と希望に胸を弾ませ、瞳を輝かせた新入生たちはキャンパスの満開の桜に祝福されていたことだろう。祝入学、新しいスタートの春。さぁ、目的に向かってがんばろう!(2002.04.02)

花吹雪が舞う朝。
今日から4月。卯月、余月、陰月、卯花月、花残月などの呼び名も春らしい。うららかな春の陽気に包まれて、近所の桜もひらひらと花吹雪が舞う。長閑な一日春の盛りはいかにも短い。ところで、本日はエイプリル・フール。夢のある嘘をついてもいい日ですぞ。そんなユーモアの日にするのも、春になった喜び、証しだろう。でも、最近ではあまりエイプリル・フールという言葉を耳にしなくなった。普段から、嘘が多い世の中だからなのか。そんな嘘は許されません。ダメ、大嫌いです。新年度もスタートしたことだし、もっと明るく元気に生きましょうや。
入社式や入学式で、前途有望な若者たちを激励するために「青雲の志を抱いて…」と挨拶される季節である。「青雲の志」立身出世への大望、並々ならぬ 大志のことをいうが、青雲そのものの意味は、文字どおり青い雲、しかも天に届きそうな高い所にある雲のことをいうそうだ。これを例えて、非常に高いところ、地位 や学識などが高いという意味もある。この青雲の志という言葉が、初めて文献に登場したのは王勃(おうぼつ)という初唐の代表的な詩人が書いた「滕王閣序(とうおうかくじょ)」の中とか。書物で調べてみると、ある時、彼は朝廷の怒りをかい、国を追放されてしまう。父の住む交趾(ベトナム北部)への旅に出て、その途中に滕王閣を訪ねて、そこで「滕王閣序」を書いたとある。その中で、不遇な身ではあっても、いつかは高位 高官に栄進しよという自らの意志を書き連ねた。しかし、不幸にも航海の途中、海に転落して帰らぬ 人に。彼にとって青雲の志は成就しなかったが、何か目的をもって生きることが大事であることを教えてくれているのだろう。これは本当の話。なお、ご好評いただきましたこの「えいちあい通 信」は諸般の事情で今回をもって終了させていただきます。嘘だよ〜ん。
(2002.04.01)